AI ≠ HITO
ひとにしかないもの
episode
01
「もちいえ!?チンタイ!?」
「家、買った方がいいかな?」
「子どもも生まれたし、考えたほうがいいかもね。」
「でも、何千万円も借金するって考えると怖いなあ。」
「たしかに。でも、ずっとチンタイってのも何となく不安じゃない?」
「そうね。チンタイだと老後が大変っていうしね。」
「大変って?」
「高齢だと賃貸は借りにくいとか、年金から家賃払うの大変とか。早めに買えばそれだけラクだって。」
「ふーん。それなら、買った方がいいんじゃない?」
「いやあそれが、そう単純じゃないみたいでさ。」
「え?そうなの?」
「一方では、良く考えろ単純に借金だぞ?とか、収入減って払えなくなったらどうする?とか、火災保険とかいろいろカネかかるぞ?とか、地震きたらどうする?とか、資産じゃなく負動産になるかもだぞ?とか、ネガティブな意見も多くてさ。」
「そっか。たしかに、どれも一理ありそうだね。」
「そう!なんか、カンタンに決めれんのよねえ…。」
「うーん、たしかにむずかしいね。」
「もうちょい調べてみる!」
こんな具合に、わが家の第一回「家どうする会議」は終了。
きっと、日本中の家庭で同じような会議が開催されていることでしょう。
まずは、全体を俯瞰するために『住み家の選択』を整理することに(下図)。
「これ、どうやって決めたらいいんやろ?」
僕は、その疑問を解消すべく、学び始めるのでした。

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はどれだ!?
自分たちの人生に”あう”
episode
02
「HELP ME!!!!」
学び始めてまもなく僕の体に異変が起きはじめました。 学べば学ぶほど、脳みそはパンクし、学ぶのを拒否しはじめたのです。 表現するなら、”情報の沼”にからまり、溺れていた。そんな感じです。 沼①:多すぎ! 調べだすと学ぶべき情報は、爆発的に増えます。 例えば「持ち家 賃貸 どっち」を調べると「戸建て マンション どっち」が気になる。次は「住宅ローン」が気になって、「金利」「経済」「税金」「団信」「保険」「資産運用」「地震・災害」「不動産投資」「空き家問題」…といった具合に、情報は広く深くなっていきます。 これらの情報は、フクザツに絡み合っていて、あちらたてばこちら立たず情報のオンパレード。おまけに、頼んでないのにネットからは勝手に情報がなだれ込み、ますます沼に溺れるのでした。 沼②:偏りすぎ! 「持ち家派vs賃貸派」「戸建派vsマンション派」 ネットでは情報発信者の利益に偏ったポジショントークでお祭りさわぎ。極端に言えば「賃貸なんかバカだ!」という持ち家派の意見。「家を買うなんてバカだ!」という賃貸派の意見。戸建てvsマンションも同じような感じ。 だけど、どの意見も「なるほど!」と納得のいくものばかり。結局、どっちがいいか、バリバリ迷わせてくれます。 沼③:難しすぎ! 僕たちは買い物がどんどんうまくなっていきます。 例えば、お茶やトイレットペーパーのように頻繁に買うものについては、『安い・高い』とか『良い・悪い』という判断が醸成されていくわけです。 しかし、家を買うことは、人生で1度や2度ほど。つまり、僕たちは、家という高額な買い物を無知な状態でしなきゃならないわけです。 「高額だからこそ絶対失敗したくない!」と思えばこそ、頑張って学ぼうとします。 しかし、これが難しすぎる…。不動産や建築の知識、お金の知識(住宅ローンや保険、税金、経済など)は、どれも広くて深い“情報の沼”です。 「言葉は知ってるけど、ようわからん。」そんな難しすぎる情報ばかりなのです。 この「多すぎ・偏りすぎ・難しすぎる情報」の“ほんの一部”をテーブルにのせて、夫婦で「家どうする会議」を開催しているのが、多くの家庭の現状です。そこに、親が口出ししてきたり、業者から早くしないと売れますよと煽られたりすると、夫婦間にいや~な空気が流れたり、ケンカになることもあります。 そりゃあ、嫌になります! 僕らもまた似たような状況に陥り、沼に溺れながらついにこう叫んだのです! 「誰か!!助けて!!」
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とは?
『価値観が違う者』×『家を買う初心者』同士が、
合意形成していかなければならない人生の課題である。
episode
03
「全然イケてねえ!!!」
いくらブログやYouTubeで学んでも、答えはみつかりません。知りたいのは「“うち”の場合は、どの選択がいいのか!?」という答えです。「とにかく誰か相談に乗って!」状態になった僕は、相談相手を探しました。 現状、日本にはどんな相談窓口があるのでしょうか? 相談窓口①:『住まいの相談窓口』サービス これは、運営元が「住宅会社」と「不動産屋」と「そうじゃない会社」に分かれます。 〇運営元「住宅会社」 住宅会社が運営元の代表的な相談窓口としては、住宅展示場が挙げられます。一気にいろんな会社をみれる便利なサービスとして誕生しました。モデルハウスを訪問すれば、駐在している営業マンが相談にのってくれます。 住宅展示場に出店していない地元の工務店もこのグループに入ります。 〇運営元「住宅会社じゃない会社」 住宅会社に相談にいくのはいろいろと大変なので生まれたサービスがこれです。有名どころでいえば、あの“緑のまりもの相談カウンター”です。相談料は無料で、住まいに関する相談窓口として各地に展開しています。 この相談窓口は、求めるデザインや性能、価格帯などからいくつかの住宅会社を紹介してくれるサービスを提供しています。それによって、営業ストレスを緩和してくれたり、住宅展示場や住宅会社にいく手間を省くメリットがあります。「私は絶対!新築注文住宅!」と決めている方にとっては、ある一定のニーズを満たすことができるサービスといえるでしょう。 〇運営元「不動産屋」 不動産屋は、一部の注文住宅と新築マンション以外、チンタイから中古まで取り扱っているのが特徴です。なので、『公正中立』に相談にのってくれる可能性は、前二つに比べると圧倒的に高いといえます。 しかし、このサービスには大きな問題点があります。それは、『担当者ガチャ』です。不動産屋さんと一口に言っても、さまざまなひとがいます。投資用不動産を勧めるひと、チンタイ仲介を専門にしているひと、悪徳なひと…などさまざまです。つまり、誰に相談すればいいのかわからないという点が最大の問題点といえるでしょう。 相談窓口②:『住宅FP相談』サービス 住宅FP相談サービスは、お金の不安を取り除いて安心して家を買えるようにする目的で最近生まれたサービスです。 これは「住宅会社から紹介されるFP」と「そうじゃないFP」に分かれます。 〇「住宅会社から紹介されるFP」 「住宅会社から紹介されるFP」は、多くの場合、安心して住宅ローンを払っていけそうかシミュレーションする、ライフプランニングというものをやってくれます。しかし、あくまでも紹介元の会社の家を売るためのFPというスタンスです。 〇「そうじゃないFP」 そこで誕生したのが、住宅会社からの紹介ではない「そうじゃないFP」に相談できるサービスです。フラットな立場のFPに相談したいというニーズから生まれたものといえます。しかし、そこに登録しているFPの質は、ハッキリ言ってピンキリです。いい担当者に巡り合えるかは、確率の低いガチャという感じです。 これらの相談窓口は、「家を買う!」と決めた人にはある一定のニーズを満たしてくれるものといえますが、「そもそも家を買おうか悩んでいる…」僕みたいな人にとっては、正直イケていません。 「全然イケてねえ!!」のエピソードです。
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について
家を買う前提の相談サービスばかりで、そもそも家を買おうか悩んでいる人向けのサービスはこの世に、ない。
episode
00
「sumiicafe誕生!」
現状の住み家の選択の問題点を集約すると大きく2つです。 ①『フェア』に相談にのってくれるところがない。 ②いいひとに相談にのってもらえない(担当者ガチャ)。それが現実です。 だから、sumiicafeをつくりました。 sumiicafeのサービスは、『フェアに相談に乗ること』と『担当者ガチャを無くすこと』を軸につくりあげました。 サービスを三行で説明すると ①家買おうか悩んでいる人が ②お茶でも飲みながら ③家とお金の専門家に相談できるサービス ① 家買おうか悩んでいるひと エピソードの中で説明した通り、住み家選択における悩みは無限発生します。 「もちいえ?チンタイ?」からはじまり「戸建て?マンション?」「新築?中古?」「いくらの予算にしたらいい?」「予算はどうやって決めればいい?」「住宅ローンはどう組めばいいの?」などなど、住み家の選択に関する悩みならなんでも相談にのります。 ② お茶でも飲みながら 人生と家を考えるときに大事なことは、“リラックス状態で考えること”だと考えています。 気負うことなく、スッキリした状態でこれからの人生についてご夫婦で話すこと。そのために1組限定の完全プライベート空間にしています。 ③家とお金の専門家が相談にのる 最近は、AIがひとの相談にのるケースが増えてきました。 たしかに答えのある問いであればAIに勝るものはありませんが、答えが自分たちの中にしかない場合、AIはうまく機能しません。 ちゃんと学び、自分たちで話し合い、わからないところや難しいところはプロである“ひと”に聞きながら、自分たちの答えを探る。 そのときに、相談する相手が、“家を売りたいひと(会社)”だったら、どうしても家を売る力学が働きます。sumiicafeは家を売りません。 『選んだ住み家でしあわせに生きる。』そのビジョンのために、フェアな立場で相談にのります。
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